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【心臓の居場所TOUR】6/15(木)渋谷O-CREST−LBA LIVE PRESS−
  • 6/15(木)渋谷O-CREST
  • ライブレポーター:エビ さん
忘れもしない3/28の新木場ライブ、そして3/29の心臓の居場所リリースから約2か月半。いよいよツアーが始まった。初日6/15。この日はファンクラブ限定ライブということで、選ばれしLovers達が渋谷o-crestに集結した。開演を今か今かと待つLoversの表情や仕草からは、心臓の鼓動も聞こえてきそうな胸の高鳴りと緊張感が感じられた。

新木場で見たLEGOが鮮烈に残っており、正直これを超えられるのか?と疑問があったが、そんな心配はよそに、彼等は更なる深化を遂げていた。何よりもこの数か月でLEGO自身の“歌を届けたい”この道を行くんだ!という決意の表れ、意志表示、力強さを感じたライブだった。ただ闇雲に、前へ前へと進んでいくのではなく、後ろを振り返り“一緒に行こう”と手を差し伸べてくれる。今回、0回目とうたわれたツアーの幕開けだったが、新曲は想像をはるか上に超えていくほどの雰囲気を放っており、曲順、MC、音響、照明、何を取っても素敵、完璧としか出てこないライブだった。いい意味で力の抜けたMCにはほっこりした。彼からの「LEGOBIGMORLの音楽でないとダメな人たちのために鳴らすべき曲を選びました」の一言、一番最初の大事な公演でFBA会員限定ライブを行ってくれたこと、ファンを大切に想ってくれていることがひしひしと伝わってき、心が温かくなるのを感じた。

LEGOの「歌を届けたい」という思惑通り、カナタさんの声量がいつもに増して力強く、そして優しく、決意を感じさせる声で響き渡る。改めて耳惚れし直した。下からどっしり力強く、そして繊細に支える大ちゃんと、音の上をきれいに縫ってベースラインを唸らせ、優しい目でメンバーを見つめるシンタロウさん。音の海を楽しそうに泳ぐヒロキさん。随所に各々の“魅せポイント”が散らばっており、常に目が、耳が離せない。
曲と曲の間の静寂でさえも飲み込んでしまうような、完成度の高い曲たちが、回数を重ねていくことでどれだけブラッシュアップされ、化けていけるのか、より一層楽しみで仕方なくなった。

また、この公演で「なぜ音楽がないとダメなのか」漠然と考え続ける、終わりのない問いに近づくような理由がぼんやりと見え、一筋の確かな光が差し込んだ気がした。“命、生”をテーマに歌い続けている彼等だからこそ、心に自然と入っていく、音が響く瞬間が多いのではないかとmeltでのフロント3人のコーラスの横顔を見ていて、ふと感じたのだ。このアーティストとなら心臓の居場所を何時だって確かめられる、心を通わせられる。そう確信した。

居場所をくれて、ありがとう。

そして、迷っている方。近くの会場に足を運んでください。
自分の居場所が、確かにそこにはあります。
ぜひ、ご自身の目で、身体で、心で、居場所を確かめてきてください。

まずは半径5mの人が笑ってくれればいい。
そうやって世界は悪くはない方向へ。

次はきっとあなた、そして、あなたの周りの大切な人たちの心に。

そうやって、私たちは何度だって、LEGOBIGMORLにときめいて、恋をする。