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【心臓の居場所TOUR】7/23(日)仙台Hook−LBA LIVE PRESS−
  • 7/23(日)仙台Hook
  • ライブレポーター:イシカワ さん
心臓の居場所ツアー仙台公演。2時間とは思えない熱量だった。
この「心臓の居場所」ツアーはアルバムを聴いたときから、きっとすごいライブになるんだろうなと思っていた。しかし、その想像を簡単に越えてきた仙台公演。LEGOのライブは重ねる毎にLEGOBIGMORLというバンドの魅力にハマる。いつも最高のライブを更新し続けている彼らは、今回のツアーで更に素敵なライブを用意してくれていた。
1曲目から会場の熱気がすごくて、金田さんの「もっとこっち来いよ!」の煽りで会場が湧いた。証明の演出も彼らの音楽を際立たせていた。セットリストは、あっという間にLEGOの世界に吸い込まれ、曲の持つ世界観に圧倒された。情熱的なバラードも繊細なメロディもメンバー全員のコーラスも素晴らしかった。リズム隊のセッションはかっこよくて、楽しかった。ステージと客席が1つになれる瞬間が何度もあって、仙台をホームと言ってくれるLEGOに少しでも気持ちが届いていればいいなと思う。MCで印象的だったのは、ヒロキさんが「またお互い生きて会おう」と語りかけてくれたこと。私はヒロキさんが事故に遭って、ヒロキさんのいない3人で行ってくれたあのライブを思い出した。あの経験をしたヒロキさんだから言える言葉で、今この瞬間を大切にしたいと思えた。年内は仙台でライブの予定がないことを伝えてくれたときも「距離が離れていても届けられる。勝手に寄り添える。音楽ってそういうもの」とヒロキさんが言ってくれた。高校生のときRayと出会ってから、楽しいときも辛いときもLEGOの音楽を聴いてきた。いつもLEGOの音楽に寄り添ってもらってきたし、きっとそう感じているのは私だけじゃない。ヒロキさんがMCで伝えてくれる言葉はいつも胸に響く。もちろん、笑わせてくれるところもしっかりあって、MCもライブの魅力の1つだと思う。こんなにも笑顔と涙が溢れて、自由さと一体感を感じられたライブは、もしかしたら初めてだったかもしれない。アンコールの2曲が終わったときの拍手が、いつまでも止むことがなくて感動的だった。
11周年の今回のツアーは、楽しいだけのライブじゃなかった。LEGOBIGMORLの築いてきた11年。楽しさと切なさと感動と、とにかく深みがあった。ライブが終わったあと、切ないような、胸がきゅっとなるようなあたたかい余韻があった。フェスで浮いてしまうとヒロキさんは言うけど、LEGOの音楽は確実に唯一無二の音楽だし、「これが俺たちの音楽だ」って、いつも自信をもって音楽を届けてくれる、LEGOBIGMORLというバンドに出会えて幸せだ。LEGOBIGMORLが私の居場所。ありがとう。