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【心臓の居場所TOUR】7/23(日)仙台Hook−LBA LIVE PRESS−
  • 7/23(日)仙台Hook
  • ライブレポーター:フナダ さん
 雨の仙台。私が仙台に来るといつも天気が良くない。もともと雨女だが、ここ最近は野外イベントでも晴れてたのに。それに加えて今日でLIVE参戦3日目だ。まあ、そんなこともいちいち気にしていられない。LEGOのLIVEと美味しいごはんが待っている。

 仙台に到着後、牛タン定食で取り急ぎ仙台を注入(シンタロウさんTwitterより)。益々テンションが上がる。やはりこれを食べなくては。

 テンションが上がったまま、会場へ向かう。蒸し暑い。お祭りの人たちの熱気で益々熱い。LIVEはもっと熱気がすごいだろう。なんてったってLEGOのホームだもの。

LIVEが始まった瞬間、鳥肌が立ち心臓が大きく拍動した。そうだ、この音だ。私が初めてLEGOの音に触れた時を思い出した。「NEW WORLD」を聴いたとき、今まで色々なアーティストさんの音楽を聴いてきたがこんな感覚になったのは初めてだった。あの瞬間以上の感覚だった。ヒロキさんも「ファイナルです」と言うくらいメンバーの迫力と音圧。やっぱり心地良い。この音が、声が、音楽が大好きだ、そう改めて感じた。

 LEGOのLIVEでは私は忙しい。

「この曲のココのフレーズはこの人を見る」というポイントが多い。今回のアルバム曲もとても多かった。手元だったり表情だったり、足元だったり。それと、MCと曲との差も激しい。ヒロキさんがくだらないことを言ったり、カナタさんがオーガニックだったり。シンタロウさんに笑いの神が降臨したり、大ちゃんがかわいかったりするのに、曲が始まると「さっきまでのMCはなんだったの・・・?」と思うくらい一瞬で曲の世界に巻き込んでしまう。思いっきり笑って跳んだり、キュンとしたり、ドキドキしたり、切なくなったり心臓がぎゅーっとなったり、泣きそうになったり(実際号泣したことある)。こんなに感情の緩急が激しくて忙しいLIVEをするのはLEGOしかいない。

 

LEGOがこんなにも感情を揺さぶるのはやっぱり「生と死」「命」を唄っているからだと思う。

生と死はいつだって隣り合わせだし、いつかはみんな向き合うものだし。職業上、たくさんの死と出会ってきた。家族や友達ももう会えなくなってしまった人もいる。ヒロキさんが「東北でfinをやったのには意味があると思ってる」と言っていて。私は福島出身だから、心に深く刺さった。幸い家族も親戚も無事だったけれど、もしかしたら別れがあったかもしれない。私自身もいつ死ぬかわからない。実際、去年は「もしかしたら死んでしまうかもしれない」という時があった。命はあっても、LEGOに会えなくなってしまうかもしれない、そんなことを何度も何度も考えた。

私はNEW WORLD後のファンだから、ヒロキさんの事故の時を知らない。好きになってから事故を、short filmの時に状態を知り、もしかしたら今この音楽に出会えなかったかもしれない。そんなことを考えたら、とても怖くなった。いつ死ぬかなんて、誰もわからない。会いたい人に、いつ会えなくなるかなんてわからない。もしかしたら明日かもしれない。もっと会っていれば、なんて後悔しても時間は戻ってこないし。それが「次生きていたら、また会いましょう」なんて。「僕らはいつか死ぬから会おうよ」。その言葉を胸にして、会いに行きたい。そう強く思ったLIVEだった。