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【心臓の居場所TOUR】9/14(木)渋谷www X−LBA LIVE PRESS−
  • 9/14(木)渋谷www X
  • ライブレポーター:イリイ さん
LEGO BIG MORL
2017/09/14
wwwx
『カナタさんの一言』
「アルバムを早く作りたい」というエネルギーに
満ち溢れたカナタさんの言葉。これが今回のライブの中で1番印象に残っている。私は彼らの「未来」を聞くことも聴くことも好きだ。心臓の居場所をベストアルバムの後に出し、それを彼ら自身が最高傑作と謳い、それを提げたツアーを行い、ソールドアウト公演を続出させた。だから、今日彼らの本当の最終回を迎えてしまうのだろうか、と不安になった。そこにカナタさんの「アルバムを作りたい」という言葉が冒頭で飛び出したことで、彼らの音を近い未来にまた聴くことができると確信したときは込み上げるものがあった。
『Wait?』
サビのヒロキさんのギターの弾き方が飛び抜けてカッコイイ。生々しい歌詞もシンタロウさんのベースから始まるメロディもLEGO復活に相応しい曲だ。それに加えて、腰を低めにギターをかき鳴らすその姿勢は犯罪級だ。その光景は後ろだと全く見えないから、カナタさんの「もっとこっちこいよ」に誘われたことにして足を進ませ、ギターに釘付け。息はあるか?と言われたらあの瞬間は息をしていない。
『バランス』
この曲を音源通り狂いなく歌い切るカナタさんの歌唱力は本当に素晴らしい。「花に水を 戦場には光を」の部分は特に息をのむ。そして、比べることは良くないが彼らのライブは音響が本当に美しい。カナタさんの綺麗な声に加えて、それを邪魔せずに圧倒できる音の力を持つ演奏とスタッフさんの努力の相乗効果は計り知れない。もしも彼ら以上に美しい音響があれば教えて欲しい。何度も言うけれどカナタさんの声は素晴らしい。例え「月額」を「つきがく」と読み、MCでいきなりスポットを当てられてアドリブの告白をしても、その事実は変わらない。
『1秒のあいだ』
アサカワさんのドラムの力強さが何度も身体に響いた。初映画主題歌、書き下ろし。それだけではない。この曲は何よりLEGOはLEGOの曲を作るブレない姿勢を見せつけた。この曲を映画館で聴いたらどんな気分になるか。この歌をLEGOが好きな人以外が聴いたらどんな感想を抱えるのか。想像するだけでゾクゾクと期待が這い上がる。
『居場所』
LEGOは私の生きていく目標であり、居場所だ。私の生活の中心は仕事だ。けれど私はそこに居場所を作れず、心も体もボロボロになった。LEGOのライブに行くたび、彼らの音楽のすぐ横にいて、音に圧倒されて涙が伝う「ここがいい」と強く思う。LEGOは居場所を自らの手で切り開いてきた。その居場所はLEGOだけのものではない。音楽は生きる上で必要が無くても、ハッピーなときもそうでないときも寄り添う彼らの音楽は私を含め、今このときも誰かを照らしている。次のライブを「お互いに生きる目標」と言葉にしたこのバンドを好きでよかったと心底思った。
『未来』から始まったこのツアーを完走した、彼らの未来をまだまだ見て生きたい。
(写真について)
添付した写真は、愛用しているフィルムカメラのファインダー越しに撮影しました。某吉沢さんがいれば完璧なのに。あなたがいればいいのに。